サンシュユ 春を告げる!
サンシュユは春を告げる花木のひとつとして切り花や庭木、公園樹として親しまれています。
朝鮮半島原産の落葉性樹木で、大きくなると高さ6mほどに達します。
元々は薬用植物として江戸自体中期に朝鮮から果実が持ち込まれましたが、
花は3月頃の早春で、葉が芽吹く前に5mmほどの黄色の可憐な花を枝いっぱいに咲かせます。
満開の花が黄金色に輝くように咲く姿から「ハルコガネ」とも呼ばれています。
葉がまだ芽吹く前なので、遠目でも鮮やかな黄金色がわかります。
サンシュユの名前は中国名の「山茱萸」を音読みしたもので、
茱萸はグミのことで、
グミに似た楕円形で光沢のある真っ赤に熟した果実を10月頃付けます。
その様子から「サンゴバナ」とも呼ばれています。
味はやや渋みのある甘酸っぱさがあるそうです。
この果実は食用になり、家庭果樹用に改良された「ショコラ」、
特に実なりのよいものを選抜した「金時」などがあります。
学名:Cornus officinalis Sieb. et Zucc.のオフィシナリスは「薬用になる」と言う意味です。
タネを取り除いて乾燥させた果実は漢方薬として用いられます。
主な効用は、滋養強壮、収斂(しゅうれん)、止血、
鎮痙(ちんれん)、鎮静、抗アレルギー、利尿などとされています。
こんな症状に
山茱萸(さんしゅゆ)は、漢方の八味地黄丸(はちみじおうがん)
に処方されていて、
糖尿病、腰痛、動脈硬化、前立腺肥大などに有効とされています。
山茱萸(さんしゅゆ)で果実酒を造ります。
老人や病後の滋養強壮や疲労回復、冷え性、低血圧、不眠症などの目的で、
さかずき一杯づつ飲用します。
山茱萸(さんしゅゆ)の種子を除き乾燥したもの200グラムと
ほぼ同量の氷砂糖をホワイトリカー1.8リットルに漬け込み
2~3ヶ月冷暗所において、材料を引き上げ、こしてから飲用します。
観賞にも飲用にも貴重なサンシュユを育ててみるのもいいですね。
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